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Wednesday, March 7, 2012

新しいブログに引っ越ししました!

ニーマナイマのブログ「ニーマナイマ、ヒマラヤでリトリート」はこのたび、別アドレスに引っ越ししました。
新しいアドレスは以下:
http://ameblo.jp/nimanyima


どうぞお立ち寄り下さい。

Thursday, February 16, 2012

アジュテで「カルポ」レーベル初登場

 北海道のアジュテ旭川店では、今、ニーマナイマのショーを開催中です。ウィンドーで皆様を出迎える準備万端。特に、アジュテ旭川店は、ニーマナイマの「カルポ」レーベル、小物や雑貨が充実しています。
 バーからハングされているのは、ヴィンテージシルクを手縫いした、一点物のスカーフとストール。今回ジャイプールで選んできたものですよ。日本人の肌色やライフスタイルを考えて、選んできました。もしくは私がほしい!と思った柄とか、友達が着ていたら「いいナー」と思うような色をセレクトしました。大きなストールはくるっと巻いて、ピンで止めたり、ドレープを付けたり、いろいろ楽しめますね。
 下右の方にかかっているのは、白いオーガンジーのベッドカバーです。透けて見える素材なので、この下に濃いめの色のファブリックと合わせても素敵。テーブル掛けにしてもいいかもしれません。これはアップリケで手縫いしたもので、これくらいのタイプだと3人くらいで、2週間くらいかかって仕上げるそうです。宇宙の始まりから果てしなく続く「ツリー・オブ・ライフ」の模様は、牛が登場したりとインド的ですが、だからこそ、悠久の時の流れを感じるような心地よいお休みタイムが楽しめるかも。
 お近くの方は、ウィークエンドにぜひ立ち寄ってみて下さい。
 
Hajouter (アジュテ) 旭川店
〒070-0033 旭川市3条通7丁目 OKUNO 1F
TEL/FAX 0166-24-2692
最寄り駅: 北海道JR 旭川駅 / 営業時間:11:00-20:00

http://hajouter.exblog.jp/


Tuesday, February 14, 2012

ハッピー・バレンタインズ・デイ

 親愛なる日本の皆様。一日遅れでごめんなさい。
ハッピー・バレンタインズ・デイ。バレンタイン、おめでとう。
 1920年代のカトゥーンキャラに赤いハートを背負わせてみました。この子は本当は、緑の服を着て、クローバーを背負っています。来月のアイリッシュデイパレードにはそのままで登場してもらいましょう。
 私と言えば、お隣さんからもらったゴディバの大粒ストロベリー・チョコディップを食べています。危険!



Friday, February 10, 2012

リテイラー最新情報

摂氏にしてみました。一桁です。冬だもの。
 NYの週末は雪模様です。暖冬だとか言われてましたが、ここに来てNYの冬らしくなってきました。こんな日は、つま先からそおーっとお風呂に入って、手足がじんじんする所をがまんして入って、汗をたくさんかいて、バスタイムを愉しみたいですねえ〜〜〜。
 さて、ニーマナイマの商品取扱い店舗の最新情報をアップデートしました。
 四国の皆様お待たせしました。松山市の大街道に初お目見えです。盛岡市、長岡市の皆様もぜひお手に取ってみて下さい。
 実は当ウェブサイトにアップされてなくて、お店でしか扱っていないギフトセットや単体商品がいっぱいあるのです。バスソルトと同じ香りのオイルとヒマラヤのハーブを使用したポプリ、ヒマラヤのロクタという木の幹から作られたエコなペーパーで作られたギフトボックスとか、ごくごくわずかな量を厳選して、お店の方に置かせてもらっています。
 ハンドメイドアクセサリー&雑貨の「カルポ」レーベルも、少しずつお店に登場しています。
 まずはお店に足を運んで、その香りや品質をお確かめ下さい。ではよい週末を。

Thursday, February 9, 2012

女性セブンに紹介されました!

 先週末発売だったので、もうすぐ次の号が出てしまうのですが、女性セブンの「美人のお風呂の入り方」という、入浴剤特集で、美人の誉れ高い芸能人や美容プロフェッショナルがお勧めする一品に、なんとニーマナイマのバスソルトが選ばれました!
 その美人とは、喜多川結羽さん。実はお会いしたことないのですが、美容コンサルタントだそうです。
http://tsuyahada.jp/
素がおきれいな上に、毎日のメンテが行き届いています。プロが選んでくれた、というのがとても嬉しい。
 喜多川さん、サンキューでした!
 なんだか日本も寒いそうで。ヒマラヤから届いたピンク色のバスソルト入れて、芯まであったまって下さいね。

Monday, February 6, 2012

インドとネパール、マニュファクチャーを巡る旅 Vol.6/ジャイプール

 ネパールでは悲しいくらいに観光をしていない。仕事先を回ってそれで終わりだ。次回はトレッキングもしてみたい、と願いつつ、インドはデリーに戻って来た。気分はおかえり、だ。宿に戻ったが午後9時前、翌朝午前6時には電車でジャイプールにゴーだ。今度の旅は、デリー在住のKナコさんも一緒だ。彼女はこの春に完全帰国となる身なので、インドで今回会えて本当に良かった。ただチケットを別々に購入したので、電車のシートは3両ほども先。Kナコさん、ジャイプールは初めてなら、インド鉄道も初めて。旅行者である私が心配になってくるが、私たち年輪が違うよね、2人で100歳だし(というと一個下のKナコさんがすかさず訂正入れるが)、見た目は経験豊富、怖いものなし、見た目だけは。
 行きの電車では楽しく朝ご飯が供され、ビジネストリップというより、ほとんど遠足。すんなりジャイプール駅に着いて、ホテルまでタクシーで行く。
 チェックインしてややもして、ここ数ヶ月おつきあいしている当社のカルポレーベルのマニュファクチャーが迎えに来た。想像より、若いー。想像より、小さいー、想像よりー。私の想像とは工場主=太ったおじさんしか頭にないようだ。紳士の対応を見せるRシュ、タクシーに私とKナコさんを乗せて、彼のオフィスに連れて行ってくれた。彼のオフィスは、ジャイプールを旅した人ならおそらく連れて行かれたであろうアルベールフォートの麓の布製品製造工場街。
ビビッドの物量大作戦。
 マハラジャで栄えたこの土地は、いわゆる宮廷文化が古くから華やかで、宝石やら服飾やらのトレードが盛んに行われている。NYのデザイナーもかつてイタリアで行っていたビーズ細工や刺繍製品を、インド拠点に移しつつある。つまり、ここジャイプールもネパールと等しく、手の仕事がものを言う。ただジャイプールが世界トップからオーダーが入るのは、安価な労働力もさることながら、ドが入った根性ものの手作業だろう。ファナティックというか、常道を逸しているというか、かなわないと思う。もっとインドを知ったら理解できるのだろうか、彼らの手作業のものすごさ、どうしてこんな事をやろうと思ったのか、いやはや、これはカルポレーベルをぜひ手に取って見てみて下さい。
 もうひとつ、ジャイプールの良さは、ピンクシティと呼ばれるくらいで、旧市街のビルをピンク、実際には薄いオレンジに塗っていて、グラフィックはそれに白で抜き上げる。この色を選んだのが素晴らしい。悪人が悪人に見えん。道行く人が皆ロマンチックに見えてしまう、という利点がある。
宮殿ホテルカフェのウェイター。
フィガロのインド特集でこれ、使えるね。
 私とKナコさんは、仕事もそそくさと終え、布製品購入に血眼になり、象に乗って城を見物し、ラクダに乗って絶叫し、パニールを食べて、毎夜乾杯した。あー楽し。
 「デリーはどうしてこんな青空が見えないんだろう」。宮殿を改装したホテルのカフェでお茶しながらKナコさんはつぶやく。デリーは実は光化学スモッグがひどい。オートで外を走ると鼻は真っ黒、喉も痛む。経済発展が生んだ落とし子なのだろうか、デリーは何かを忘れて大きくなっている。カフェの芝生では猫が喉を鳴らして寄って来る。サンドイッチの残りを与える。まったりとした昼下がり。
 その宮殿ホテルの一角にはマハラジャの娘がオーナーだというセレクトショップがあり、私的にいい刺激を受ける。ニーマナイマのビジュアルコンセプトは「アマンリゾーツ」なのだ。それでもって、クオリティレベルは「プラダの横に置いても恥ずかしくない」を目指しているので、こういうシチュエーションの中でのリテイルの姿も素敵だと思った。

さっさと終わらせて残りのハンカチも
ゲットするアノーキマニアのKナコさん。
アノーキ美術館のウェブサイトにも登場する
アーティスト。目真剣、指輪が素敵。
平均年齢をリードする私、
眉間にシワ寄せてプリントデモ中。

 家の墓だけど、こんなにかわゆし。

 ああ、MIロードでジュエリーを見る時間がまったくなかったね、Kナコさん。でもお財布的にこれで良かったかもよ。私は子象を洗った時にお尻からすべって転び、それから2週間以上、前向いてかがめない身になった、が、ジャイプール、女の子が女の子らしくなれる街。お買い物に夢中になっても許される街。また来るね、私は。

Friday, February 3, 2012

インドとネパール、マニュファクチャーを巡る旅 Vol.5/ネパールの宝

 ブランケットから出ていた鼻が冷たい。久々に味わうこの感覚。日本の冬のようだが、ここはネパール、山の国。電気のない街、カトマンズ。一夜明けて、インフラの欠如した街というのは、むかつくことが多いと気づく。お願いしてあったランドリーが湿気たまま戻ってきたので、フロントに文句を言ったら、「政府が悪いんだ」と言う。政府が洗濯してくれるんかい!とムキになって悪態ついても、本当にこの国は、なんとなす術のない国なんだろう。トホホという言葉がよく似合う。
 バイクを快調に飛ばすBデブの運転は想像よりも上手かった。想像を裏切る奴、Bデブ。道は穴ぼこだらけ。それを上手くよけて走る。「オフロード車がいるんじゃないの?」、と私も口が悪いな。
 その日は、ミーティングと新製品のサンプル作りとテスト。10人ほどいる女性スタッフは、タメルにあるリテイル用ソープの最終ラッピングをやっていた。シュリンクラップなど部分部分で機械を使うが、ほとんどは人海戦術、つまり手作りだ。
 そしてお昼頃にBデブが聞いてきた。「食べられないもの、ある?」「うーん、辛すぎるものはダメかな」。そして30分後には、スタッフのひとりが作ったテンペ入りのベジタブルカレー&ライスがサーブされた。「いつもスタッフがキッチンで作って、みんなで一緒に食べるんだ」とのことで、みんなが玄関口に座ったり、芝生に腰を下ろしたりでのどかなランチタイムが始まった。平均25歳ってとこだろうか、女性スタッフのレベル、けっこう高い。独身はそのうち3人。南沙織みたいなタイプが多い。健康美人なかんじ。「日本人男性はどう?」などとけしかけてみる。ウフフと恥ずかしそう。
 午後からは、当社の隠れたヒット商品、ネットル・スクラブ・タオルのマニュファクチャーにBデブのバイクで連れてってもらう。民家も民家。近所の飼い犬が吠え、幼児が庭先で遊ぶ、人様の気配たっぷりな場所だ。主は、Pミラ。小学校の時の同級生だったヒロミちゃんにそっくり。Bデブが彫深めのアーリア系だとしたら、Pミラは濃厚なたまり醤油な顔をしていて、日本人にとても近い。
 ネットル・スクラブ・タオルは手作業なため、オーダーをしてもしても、出来上がるのがとにかく遅い。1、2か月待つのはざら。その上数が揃わない。最近はクオリティはかなり改善されてきたが、このノロさがあって、マスプロダクション化の道のりは閉ざされている。
 Bデブいわく、「彼女のネパール語、聞いた?ものすごいアクセントがあるだろ?」。そのアクセントとやらはよくわからなかったが、Pミラは国境近くの辺境出身で、部族の女性達を率いて、ネットル商品を作らせ、それをディールしている。彼女は部族の女性達を統一して品質管理するのは難しい、と言う。写真を見せてもらったが、大きい織物でも、両脇に木を並べただけの簡易手織り機、いやもはやこれは機械とは呼べない。手織りがやや進化したような物体だ。そう言ったもので作る。その上、ネットルはトゲがあるため、その採取も難しく、ゴム手袋をしなければならない。その後、灰と一緒に煮て繊維を取り出し、ようやく編み込みの準備が整う。「編むのに1日かかることもある」と言う。製品が村から届けられてからもPミラが再度編み直したりすることもあるとか。
 悩み多き製造過程だが、日米でこの製品は随分とリピートされているので、とにかく頑張ってほしいもの。ついでに言っておくけど、最近、ネパールと日本で、当社のネットル・スクラブ・タオルの類似品が出回っている。この編み方、このサイズ、ループなど、コンセプトに至るまでこの製品は、この私が考案したものなので、まねしないでほしい。一言。
 ネットルにしてもそうだが、ネパールの人は「この草がなぜこんなに重宝されるのかがわからない」というくらい、近くにあり過ぎて、お宝をみすみす見逃している事が多々ある。ロイヤルゼリーも開発され始めたのはここ数年だ。それまでは蜂の巣のゴミと一緒に捨てられていた。ご先祖様から代々伝わっているからやってるだけで、実はこれほどまでに薬効があるのは語られていなかったりする。あるいは各国がオーガニック素材に着目している昨今だが、ネパールははじめっからオーガニックだったし、農薬って何?な、素晴らしい温故知新な素材があふれている。ニーマナイマのソープのオイルも、同じオイルを使っても、ネパールのオイルは出来がよいんですよ!
 だから電気がなくって、街も発展途上のままで、本当は良かったんじゃないの?いや、うーむ。今夜も寒いぜ。トホホ。